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家計の曲がり角
わが家では新聞を2紙とっています。
 3月15日のこと。帰宅してまずA紙の夕刊をざっと見ると「日本の家計初の赤字」の見出し。「へぇーそうなんだ、あとでちゃんと読もう」と思いつつ、N紙の夕刊をパラパラめくってみると今度は「家計金融資産3年ぶり増」という見出し。
 えっ!? 「赤字」というマイナスの話と「金融資産が増える」というプラスの話が同じ日の新聞に出ているってどういうことなの? 日本の家計は、よくなったの? 悪くなったの?
 と、記事を読んでみると、どちらも日銀が15日に発表した「資金循環統計」に関するものなのでした。
 それによると、株価上昇などによって2003年末の日本の家計の金融資産残高は前年より増えているんだけれども、家計に入ってきたお金と出ていったお金をプラスマイナスすると、1990年に統計をとり始めて以来、初めて「赤字」になったとのこと。
 同じ資金循環統計の記事も、統計のどの部分を見出しにもってくるかで、まったく印象の違うものなっていたんですね。

 A紙は次の日の朝刊で、同じ内容をさらに詳しく掲載していました。見出しには「伸びぬ所得 家計疲弊」「預貯金取り崩し進む」など、マイナスの言葉が並んでいます。
 たしかに、家計の収支がマイナスというのは、預貯金を取り崩しているということです。でも、暗い話ばっかりというのもちょっと違うかなという気がします。

 日本の家計の金融資産残高は1400兆円あって、その半分以上は60歳以上の人がもっています。お年寄りはお金を貯め込んでなかなか使いません。もしこれが消費に回れば、景気にはプラスになると言われています。もし、預貯金の取り崩しがこうした高齢者によるものなら、そんなに悪いことじゃない。
 ただ、働き盛りの現役世代が預貯金を取り崩しているとすれば、これは問題です。A紙は、収入が伸びないなか、ローンや教育費の負担は減らせず、赤字になっているのではないかと書いています。

 この統計によると、03年は家計が民間金融機関から借りた住宅ローンが前年より増えたことにより、家計の負債が増加したとのこと。これも見方を変えれば、新しくローンを組んでマイホームを買った人が増えたのは、それだけの大きな買い物ができる余裕があるとも考えられるし、新たな消費につながったとも考えられます。

 家計の苦しい世帯が増えているとしても、全体的に状態が急に悪くなっているとか、せっぱ詰まっているというわけではないでしょう。ただ、すでに家計の金融資産残高は2000年1423兆円をピークに01年、02年と下がってきています。そこに、昨年の収支マイナス。転換点に来ているとは言えると思います。

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